リスボン – 2026年6月1日:ポルトガル獣医師会(Ordem dos Médicos Veterinários、OMV)は最近、自己を動物と認識する人々に対して獣医師が医療サービスを提供しないよう指示した内部ガイドラインを発表した。この決定は、獣医学の法的範囲を明確にし、潜在的な倫理的対立を避けるために行われたものである。
「セリアン(Therian)」という用語は、精神的または心理的に動物と自己を同一視する人々を指す。この現象は国際的に注目されているが、ポルトガルではこれまで獣医師がそのような要求に直面した報告はない。それにもかかわらず、OMVは将来的な状況に備え、会員向けに予防措置を講じている。
ガイドラインでは、OMVは獣医師があくまでも動物の診断や治療、臨床ケアの責任を負うことを強調している。自己を動物と認識する人々は法的には人間として扱われ、人間の医療専門家による医療を受ける必要がある。獣医師はそのような人々に敬意をもって対応し、適切な医療機関への紹介を行う義務がある。
このOMVの決定は、他国で一部の若者が獣医療支援を求めたとの国際的な報告を受けたものである。ポルトガルでは2月にビラ・レアルで「セリアン」の非公式な集まりが企画されたが、公的批判により中止された。精神衛生と社会的ダイナミクスの専門家たちは、この現象を特に若者や若年成人を中心に注視している。
OMVは、自身のガイドラインが対象者のアイデンティティや信念を否定するものではなく、獣医学の法的かつ専門的な範囲を守ることを目的としていることを強調する。会員には、こうしたケースで敬意を持ちつつ情報提供を行い、適切な人間医療サービスへの案内を促すよう求めている。
この措置は、医療分野における責任の明確化と、すべての人が適切な医療を受けられるようにすることを目的としている。異なる医療分野間の協力の重要性を改めて示している。
ポルトガルにおけるこの動きは、医療専門団体が新しい、または異例の要望に対応する明確な指針を作成しつつ、対象者の権利とアイデンティティを尊重する必要性を浮き彫りにしている。
OMVは今後もこうした動向を会員に知らせ、必要に応じて追加のガイドラインを提供し、専門的かつ倫理的な医療実践を維持していく予定である。
出典
- Ordem dos Médicos Veterinários
- OMV
- ビラ・レアル
- セリアン(Therians)